さりとて死ぬのはいつも他者」とは現代美術の金字塔マルセル・デュシャンの墓碑銘である。デュシャンがガッシャンと割ったのはまさに近代美術 という“大ガラス”であり、その亀裂の先には現代美術が全裸で横たわっていた。その謎めいた作品群もさることながら、生涯自体が極上の現代美術作品であったマルセル・デュシャンの存在意義と、それ以降の20世紀美術の本質を探る。19世紀までの美術の「網膜のスリル」から自由になった先に我々はどんなアートシーンに出会ったのだろう。
「芸術学の学習会」主催のゲストライブになります。
2012年2月11日(土)
会場:高槻現代劇場
講師:田川とも子
第8回「芸術学の学習会」
講演内容:『デュシャンと現代美術』
※スクエア54主催以外のゲストライブになります。