等身大の人形は死体」と言ったのは辻村寿三郎だったろうか。人のカタチをした“人でなし”、人工の人間である人形はなぜフェティシズムに結びつくのか。Dollの語源を遠く遠くたどれば、神の悲哀までさかのぼる。人間は神の創造した人形なのか、それとも人形を創る人間が神なのか。
偶像の遇は偶数の偶、つまり、人がいるところに必ずペアとしてよりそい、存在してきた彼らと我々の関係を具体例を挙げながら見てみたいと思う。
生人形、招福人形、呪術人形、愛玩人形、模型、マネキン、フィギュア、ロボット…。限りなく具体に近い抽象であるヒトガタの、そのリアリティから来るファンタジーに接近する…。
「芸術学の学習会」主催のゲストライブになります。
2013年2月23日(土)
会場:高槻現代劇場 会議室306号室
講師:田川とも子
第11回「芸術学の学習会」
講演内容:『人形とフェティシズム』
※スクエア54主催以外のゲストライブになります。