田川と小林昌廣氏のダブルキャストです。
【一部】
『神の刺客と「不気味なもの(Das Unheimliche)」の誕生』
話者:田川とも子
19世紀に世界認識は大きく変わった。ダーウィン、ニーチェ、そしてフロイト。あらゆる根拠が神以外に移っていくということかもしれない。それはもちろん美術の文脈にも大きく影響を及ぼすことになる。世紀末美術から現代美術の過渡期に思想に何が起こったか。
19世紀末にフロイトがメスを入れた無意識という迷宮は、どんな曲線を描いて現代を召還したのか。そのあたりに「メス」を入れてみたい。
【二部】
『フロイト的なるもの』
話者:小林昌廣
19世紀の終わりにニーチェが死に、20世紀の初めにフロイトの「夢分析」が刊行された。20世紀は「無意識」という未知の 部分に「科学」の眼を注ぐ時代であった。そして「心の時代は終わった」とたびたび云われつつも、人は相手のなかに「不可視の部分」を探そうとする。それはなぜか。今回は、いわば「時代の精神分析」を行なってみたい。
「芸術学の学習会」主催のゲストライブになります。
2014年6月28日(土)
会場:高槻現代劇場 会議室
開場:13:30
開演:14:00
第14回「芸術学の学習会」
講演内容:『神の刺客と「不気味なもの(Das Unheimliche)」の誕生』『フロイト的なるもの』
※スクエア54主催以外のゲストライブになります。