田川と飯田一憲氏のダブルキャスト。
【一部】
『アイドルの軽さとタレントの重さ』
講師:田川とも子
アイドルとは偶像であり、理想であり、そして宿命的に誤謬である。その意味で言えば芸術作品や文化表象、すべて人間の生み出したものは「アイドル的」であるといえるのかもしれない。形相としてのギリシア語のエイドス、偏見としてのラテン語のイドラから、写像としての英語のアイドル。今日本で活躍するあまたの「アイドル」は、日本のどんなものを象る「偶像」たりえるのか、それともそこから乖離した何かなのか…。スター不在でアイドルだけが濫立する現在の日本の風潮についても、考えてみたい。
【二部】
『アイドルなんてなっちゃダメ!ゼッタイ!』(せのしすたあの楽曲より)
講師:飯田一憲
日本の女性グループアイドル事情をみるに、紅白歌合戦に出場するような国民的人気を得るグループが出現する一方、秋葉原や日本橋の地下アイドル、あなたの街にもいるロコドル(地域アイドル)まで「百花繚乱」とも言える大陣容となっている。この「アイドル戦国時代」を生き残るために、過激なパフォーマンスをしたり、素顔を隠し仮面で活動したり、もはや人間ですらなかったりと、ボーダレスに広がるさまに「アイドル文化の成れの果て」をみるようである。1人のアイドルヲタが感じる日本の女性グループアイドル事情の異常さを実体験を交えて紹介したいと思います。
「芸術学の学習会」主催のゲストライブになります。
2015年2月14日(土)
会場:高槻現代劇場 会議室
第16回「芸術学の学習会」
講演内容:『アイドルの軽さとタレントの重さ』『アイドルなんてなっちゃダメ!ゼッタイ!』
※スクエア54主催以外のゲストライブになります。