オペラ文化華やかなりし頃、イタリアにはカストラートと呼ばれる両性具有の“歌姫”が存在した。大人の胸郭に変声期前の子どもの高音域を備えた最強のスター。モーツァルトも夢中になったというバロックの花形だが、実際はおぞましい身体加工でつくられた者たちである。神に背くような身体を得た者が、神を称える賛美歌を歌っていた時代…、バロックの時代のイタリアの宗教観や風俗、当時のオペラ座の実態も交えつつ、その光と闇に迫る。
2011/7/9(土)
会場:大阪市立総合生涯学習センター 第2会議室
講演:14:00〜16:00