新古典主義といういささか言葉遊びのようなイズムは、新しい古典主義の意味である。ルネサンスがそうであったように18世紀の啓蒙思想はふたたび古代ギリシア・ローマに規範を求めた。秩序と調和、理想的かつ普遍的な美への回帰。そして同時にそのアカデミックで硬質な風潮に反発し、個人の感情や非合理へ耽溺するロマン主義が勃興する。18世紀後半からの絵画作品を取り上げつつ、新古典主義が支柱としたローマと、そのローマの文化から派生した”ロマンス”の間の振幅と機微を探る。
2013/12/06(金)
大阪市立総合生涯学習センター第1会議室 19:00〜21:00 [ 終了致しました ]