「見た事がないから」を理由に天使など一切描かないと豪語した写実主義者クールベは、その代わりに何を描いたのか。クールベの時代に絵画はとんでもない敵に遭遇することになる。写真技術の確立だ。写真技術との戦いを強いられたクールベの写実は、ある意味で写真を超えた。たとえば、その成果をさらに鮮やかに拡大して見るひとつの装置がラファエル前派と言えるかもしれない。あまりにも写実が度を超すことによって、画面は空想以上に浮き上がる。そのメカニズムを考える。
2013/12/18(水)
大阪市立総合生涯学習センター第7研修室 19:00〜21:00 [ 終了致しました ]