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『文系のための医学史 近代以降編』

 前回の「文系のための医学史」の第二弾(話は独立しているので承前ではありません)。
 医学史というより、人間の身体認識の文化史とそれに関わった数奇かつマッドな研究者の人間性にスポットをあてる。近代から現代の間に、医学の分野で何が起こったか。
 18世紀、ウィーンで居酒屋のワイン樽を叩いたことから打診法を編み出したアウエンブルガー。それはまさに新しい人体理解への扉をノックする音でもあった。そしてイタリアのモルガーニは「病いの座」を絞って近代病理学を確立、ついでイギリスのジョン・ハンターはそのエキセントリックかつ蟲惑的な性分で実験医学の父となる。やがて19世紀には全身麻酔や消毒法、ワクチンやX線とさまざまな発見が目白押していくことになるが、科学的理性と狂気的なものがいまだ渦巻いていた時代を「観光」したい。

2014/02/28(金)
大阪市立総合生涯学習センター第7研修室 19:00〜21:00 [ 終了致しました ]

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