「科学は花の美しさにますます意味を与える」とリチャード・ファインマンは言う。
芸術家には見えない美を、科学者は見られるというのだ。その感覚の輪郭線は昨年までのライブでだいたい描けてきたのではないかと思う。
さて、1年ちかくぶりのライブが「鳥について」である。
「鳥頭」というが、鳥が見ている世界は人間よりも色彩豊かだし、美意識も持っていると思われる。人間とは違う仕組みのいきものを観察することで、人間についての新しい見方ができるようになるはずだ。人類が自分たちこそが生態系の頂上であるという「選民」思想を前提にさまざまな愚行や破壊をはたらく時代に、人間の正義の主張ではなく、鳥のうたを聴いてみたいと思うのである。
酉年の、鳥の時代の幕開けである。
2017/01/10(火)
大阪市立総合生涯学習センター 第7研修室 19:00〜21:00 [ 終了致しました ]